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オリジナルエッチングパーツ製作法『F式』〜序章〜

 私こと藤埼が、『藤埼式・エッチングパーツ自作法』(以下、旧方式と呼ぶ)を公開したのが、今から10年くらい前のこと。模型界における自作エッチングパーツのパイオニアである、 『模型海と空』と言うサイトを見て、その当時のエッチングパーツ事情に少なからず不満を抱えていた事と、やはり作るには、可能な限り自分で作りたい…と言う心情もありまして、これを試してみて、その結果に一応の満足を得たので、続く人たちのためにと思い、私めも、前述のコンテンツを作成して公開しました。

 のは別に良いんだけど、白状すると、コンテンツ公開以来、私はこの方法でのエッチングを殆ど …と言うか、全くと言って良いほど、自分で行ってません。

 だって、

とってもめんどくさいんだもん。

 …
 ……
 ………

 …ってのもですね、

 …と言う、頭の痛い諸問題が存在するから。

 イヤ、自分で公開しといて何て言いザマ、と殆どの方がお思いと思いますが(爆)、事実、これら問題はホントに頭痛い!!当初は「これさえ有れば製作ペースも上がるぞ♪」と思ってたんですけどね、実際はその逆だった、と。あうううう。

 …で、爾来、今まで公開していた方式に替わる、手軽で安価な方式をあれこれ模索、探索していたワケです。で、ようやく、その願いを叶える方法を探し当てた次第。

 まあ、これから解説しようとする方式は、まるまる私が開発した訳ではありませんけど、それを模型用エッチングパーツの製作に応用・実行したのは恐らく私が最初では無いかと。このへん、先駆者が居たなら訂正致します。

 …とまあ、前置きはこの位にしておいて、早速、その解説に入って行きましょう。

【Attention!!】* * * おねがい * * *【Attention!!】

 以下、F式について、その手順などを解説していきますが、実行に関しては、各自の責任において行ってください。

 エッチングには、塩化第二鉄溶液と言う、腐食性のある薬品を使用し、また、使用不可能になった塩化第二鉄液は、産業廃棄物扱いになるため、然るべき中和処理を施した上で処分しなければなりません。

 塩化第二鉄溶液を使用する際は、周囲に注意し、適切な環境を準備した上で使用し、廃液は、責任をもって中和処理してから廃棄するか、またはちゃんとした廃棄物取り扱い業者に処理を委託するか、お住まいの地域にある産廃処理施設へ持ち込んで処理を依頼して下さい。

 手順もそうですが、事前に超重要・処理編を必ずお読みになってください。扱う薬品の特性、廃液処理の重要性が理解できないと言う方、申し訳ありませんが、ここから先の閲覧はご遠慮ください。実際に導入される際も、廃液の管理、処理のリスクは充分に考慮していただきたく思います。

 エッチングパーツ作成の際は、塩化第二鉄液の取り扱いと廃液処理は取り扱い説明書に従い、決まりごとを厳守して、安全の確保と環境の保護を意識し、適正に取り扱ってください。また、エッチングパーツの製作は、各自の責任において実行するもので、当方では一切の責任を負いません。

 正直、色々わずらわしいとは思いますが、それでも、模型の製作に関して、絶対では無いにせよ有力な技法だと思いますし、また、オリジナルのパーツを作れると言う喜びは何物にもかえられないと思います。決まりごとをしっかりと守って頂き、各自製作を楽しんでいただければ幸いです。

【Attention!!】* * * おしらせ * * *【Attention!!】

 2009/04/10発行の『パンツァーグラフ!』16号記載の”クニさんのモデリングナレッジ”にて、当コンテンツが元となった、自作エッチングパーツの作成法が紹介されています。
 4ページと言う頁数ですが、エッチングパーツ製作の一通りの流れを、廃液処理まで豊富な写真で紹介されています。とても要領よくまとめられているので(このサイト以上に(笑))、これから始められると言う方は、御一読をお奨めします。

 また、F式を実際に導入している うろたけ氏も、御自身のブログにて、”エッチング自作講座”と言う記事を展開しております。私以外で、実践している方のノウハウをまとめた貴重なものなので、こちらも御参照下さい。

 ◎エッチング自作講座http://urotake.livedoor.biz/archives/775041.html

=-=-=- F式 Ver.4.0 -=-=-=

新・導入編
新・製作編
新・決戦編

【Attention!!】エッチング実行の際は、これを必ず読んでください。【Attention!!】
超重要・処理編


◎F式の更新履歴
 02/06/2006:『F式』を(暫定ながら)正式公開。Ver.No. はつけてなかったけど、これがVer.1.0。
 02/13/2006:図版を追加。ホントは、道具などの写真も欲しかったところ。
 05/03/2006:落穂ひろい&テクニック集・その一を追加。
 05/14/2006:補遺と新しい道具など(消しゴム、重曹)を追加し、アップデート。Ver.1.1にバージョンアップ。
 05/20/2006:落穂ひろい&テクニック集・その二を追加。所々、修正も。
 06/12/2006:肝心要の超重要・処理編を追加し、Ver.1.2へとバージョンアップ。これに関連して、所々加筆修正も。
 06/19/2007:道具の追加(レジスト関連)と、紙の除去作業を見直し、手順を簡略化。腐食作業にも加筆。これを以ってVer.1.3へとバージョンアップ。
 09/23/2007:超重要・処理編に情報を追加、一部修正。
 09/26/2007:前回Upした超重要・処理編の情報訂正。
 08/16/2008:全体の文体を”ですます”調に変更。記述も部分的に加筆したり改正したり。
 05/06/2009:リンク構成を変更。『おしらせ』を追加。道具、表裏合わせ、腐食等の記述を改正。本での紹介を契機に、Ver.2.0にメジャーバージョンアップ。
 05/07/2009:落穂ひろい&テクニック集・その二の記述内容を変更・加筆。
 08/10/2010:新機材の追加と、それに伴う内容の改正。これに伴い、Ver.3.0にメジャーバージョンアップ。
 09/07/2012:必要な素材の追加・整理と、それに伴う手順の改正と記述全体の修正、”落穂ひろい”のページを休止。これらに伴い、Ver.4.0にメジャーバージョンアップ。

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